「私にも、できるかもしれない」-岩手県・紫波町に移住した私たち-
あまのさくや 岡本夏佳 南條亜依 星真土香

2023.01.20 fri
12:00-19:00

2023,01.21 sat
13:00-19:00

20代、30代、40代。大学生、フリーランス、看護師、それぞれの背景の中、岩手県・紫波という町に惹きつけられて移住した4人がいる。

 20代大学生。就活を目前にして、「何かをしなきゃ」という焦りが強くなった。何者でもない自分が悔しくて、何者かになりたくて、地方でインターンをしてみることにした。

 20代大学生。高校生の頃から、農家になろうと決めていた。先生のすすめで進学し、農学部を卒業したけれど、その後「とりあえず就職」の道を選びたくなかった。

 30代フリーランス。コロナ禍で、一日中、誰とも会話しない日もあった。長く暮らした東京に行き詰まりを感じ、孤立が怖くなった。

 30代看護師。10年以上病院で働いた後、在宅医療に携わるうちに、人それぞれの生活、地域での過ごし方に薬となるものがあるのでは?と思った。

 バラバラの背景を持つ4人が、偶然のつながりから、紫波町へ来た。
 それぞれがそれぞれの理由を持って、
 「私にも、できるかもしれない」と思ったのだ。

紫波町は、盛岡や花巻、遠野…などいわゆる観光で訪れうる町の間にある、アクセスの良いまち。まちづくりの文脈では「オガールプロジェクト」が有名だが観光地ではないため、なかなか聞いたことのない地名だろう。
だけど一度足を踏み入れてみると、「ここで住んでみるとしたら…?」と、いったん想像してしまう。そんな不思議な魔力があるまちでもある。

そんな力に引き寄せられ、「紫波なら、できるかもしれない」と思い込んでしまった4人。
それぞれのストーリーを展示します。


あまのさくや
東京都中野区出身。絵はんこ作家・エッセイスト。2021年3月、東京から紫波町へ移住。『32歳。いきなり介護がやってきた。』『チェコに学ぶ「作る」の魔力』2冊の書籍を刊行し、作家活動を行う。「およそ3センチ角の日記」連載中。

 

岡本夏佳(おかもとなつか)
青森県弘前市生まれ。大学三年生までの約17年を、盛岡で過ごす。高校三年生のボート部引退後、突然農家を目指し始め、2020年7月に紫波町へ家族で移住。「なつかのおつまみ畑」を運営。



南條亜依(なんじょうあい)
福島県石川町出身。大学休学中に紫波町へインターン。大学4年時に起業し、日詰商店街内の古民家をリノベーションした「YOKOSAWA CAMPUS」を設立。現在はコーヒースタンド、コワーキングスペース等として営業中。

 

星真土香(ほしまどか)
岩手県奥州市出身。コミュニティナース。長らく仙台の病院で看護師として勤めたが、その後病院を飛び出し、在宅介護医療に携わったのち、2020年2月に紫波町へ移住。現在は畑をフィールドに地域の健康を培う「HATARAKU〜畑多楽〜」を運営。