山小屋の窓 vol.03夜に小屋は灯る
ミヤギユカリ
Yukari Miyagi
2022.9.19 mon - 25 sun
明かりが灯る時間:日没から明け方頃まで
昼のひとびとが家路に着くころ
眠らぬ遊歩者が部屋を出るころ
夜。
静かに灯るショーウィンドウを
そっとのぞき込むのが好きでした。
9月の夜、山小屋の窓にも
ほのかな明かりが灯ります
夜。
山小屋をウィンドウディスプレイに見立て
作品の展示を行います
室内には入れませんが
外からそっとのぞいて
作品を味わっていただけたらうれしいです。
3人のアーティストの作品を週替わりで展示します。
Vol 01 秋山あい
9月5日(月)〜9月11日(日)
※終了しました※
Vol 02 高野美緒子
9月12日(月)〜9月18日(日)
※終了しました※
Vol 03 ミヤギユカリ
9月19日(月)〜9月25日(日)
展示の様子は、山小屋のインスタグラムでもご覧いただけます。
山小屋Instagram
@gallery_yamagoya
展示期間中は、作品をオンラインでお求めいただくこともできます。
夜風の心地よい季節となりました。
ぜひ、お楽しみください。
オンライン作品販売ページ
https://yamagoyabook.thebase.in/
ミヤギユカリイラストレーター
東京在住。東京デザイン専門学校卒業。おもちゃ会社入社。その後セツ・モードセミナーで絵を学ぶ。1992年よりイラストレーターとして活動。現在はいきもの、特に神の使いと呼ばれる鹿をテーマにした作品作りをしている。定期的に個展、企画展などに出品している。
https://www.instagram.com/yukarimiyagi/
スペシャル企画
ミヤギユカリ 展示作品 「dog1 」
ミヤギユカリ dog1 2022
スペシャル企画 02
ミヤギユカリさんへの3つの質問
Q1 普段どんな作品を作っていますか?
最近は動物を描くことが多いですね。鹿や、うさぎ、犬、猫なんかも描きます。生き物が持つ自然の美しさには近づけないけれど、どういう風に描いたら神秘的になるのか、そんなことを思いながら描いています。来年は植物を描きたいですね。花とか緑とか。興味は広がっています。
画材は、ワトソン紙に水張りして水彩やアクリル絵の具で描いています。最近はゴールドやシルバーも好きで、ブロンドパウダーの粉を溶いて直接描いたり、水で濡らした紙に振りかけて表情を出して楽しんでいます。
描き方としては、水彩のにじみの表情を生かして描いたり、竹箸を使って線画を描いたり。にじみと線では、使う脳が違う感じがします。線画の方は、自分の頭に浮かんだイメージを瞬発的なエネルギーを使って描きます。思いがけないフォルムになるのも楽しみながら描いています。にじみの方はもう少し静的な世界。じわりじわりと時間の経過で偶然生まれる表情に、自分自身が癒されるような感覚があります。
Q 2 展示作品について教えてください。
普段から絵を描き溜めているのですが、今回はその中から犬のシリーズの3点を選び、加筆しました。
家のオブジェの中に絵を展示するというお話しだったので、犬たちが犬小屋みたいなところに入っていて、こちらを見ていたら楽しいのではと思いまして、選んだ作品です。
私の家にも犬がいます。ペットショップで出会ったペキニーズのフクちゃんに一目惚れして、それ以来家族の一員になりました。もうすぐ8歳になります。フクちゃんは猫に近いとよく言われます。ワガママだし、自由気ままに生きていて、気が向かないときは近寄って来ない。撫でで欲しいときはそばに来ます。
そんなフクちゃんが我が家に来てから、犬を描くことが多くなりました。フクちゃんは今でも特別過ぎて描けないのですが。(笑)
ソファーに寝そべっている作品「dog1」は、フレンチブルドックの目つきが好きで描いた作品です。鼻ペチャで独特な表情。この表情が好きなんです。悪さをした時に距離を置いてじっと見ている目ですね。私の家にいるフクちゃんもこんな目をする時があります。なんて表情豊かなんだろうと思います。いつ見ても、愛おしいと感じます。
Q 3 今、大事にしたいことはなんですか?
コロナ禍になって、多くの人々の生活が変わりましたが、自分の気持ちも変わったなと感じています。
一日一日を大事にしたいと思うようになりました。家にこもることが多いのでストレスを溜めがちな生活ですが、何かアウトプットすると落ち着くし、自分を表現できます。作品も日常も、この展覧会に行きたい、あそこに行ってみたいと思ったときは、なるべく行くようにしています。日中どこかに出かけても、夜は絵を描きます。自分にとっては、絵を描くことが一番落ち着くことなのです。。
企画:新谷佐知子+吉成虎維