市川勝弘七夕写真館2021
2021年7月3日(土)〜7日(水)
※7月5日(月)はお休み
完全予約制
(このページの下の方へスクロールすると予約カレンダーがあります)
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柔らかく優しさに包まれてきた山小屋だからこそ撮れる写真があると
写真家・市川さんは言います。
山小屋の一隅で、その人とゆっくりと向かいあう。
そして、シャッターを押した後は、
時間をかけて、大好きな11×14インチのモノクロ・銀塩プリントに仕上げる。
撮影をする前に、大切な人への気持ちをメッセージにしたためる。
だって、もうすぐ七夕ですから。
山小屋は、「七夕写真館」になるのです。
大好きな誰かを心に思い浮かべてみれば
その暖かな記憶まで、写真に写し出される気がしています。
もしかしたらそれは、人生にそっと寄りそう写真なのかもしれません。
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これは、2015年に開催した「七夕写真館」の時に書いたテキストです。
七夕の頃、4日間だけ山小屋が「写真館」になりました。
ハッセルブラッドというフィルムのカメラで、市川勝弘さんが希望者のポートレート写真を撮る、という企画でした。
あれから6年。
ふたたび市川勝弘さんと七夕写真館チームの面々が集まりました。
コロナの収束が見えない状況で、会いたい人に会えない、先行きが見えない。
閉塞感を感じながら暮らしている今だからこそ、フィルムで写真を撮って残すことが大事なんじゃないか。
そんな思いから、「七夕写真館2021」を開催する運びとなりました。
大切な人に想いを馳せながら、もしくは、大切な人と一緒に、写真を撮ってみませんか。
写真家の市川勝弘さんが、フィルムカメラで撮影し、その後、11×14インチの銀塩プリント(モノクロ)に仕上げ、秋頃にお届けします。
撮影にあたって、大切な人やものを思い浮かべながら手紙を書いてお持ちください。
メッセージは、短くても長くても構いません。
また、今回撮影させていただいた写真と手紙を、来年山小屋で展示させて頂ければ幸いです。
「七夕写真館」でお待ちしています。
カメラについて
今回、市川さんが使うカメラは、2種類。①前回と同じ「ハッセルブラッド」と、②通称「バイテン」と呼ばれる「ディアドルフ8×10(エイトバイテン)」の古いカメラ。お好きなカメラをお選びください。
①ハッセルブラッド(6×6)
上からスクリーンを覗くタイプのフィルムカメラで、撮るとき写真家がお辞儀をしているように見えます。軽快なシャッター音が心地よく、前回の七夕写真館でも活躍したカメラ。通称「ロクロク(6×6)」と呼ばれる正方形の画面が魅力です。撮られるときは、デジタルの撮影とは違うフィルムならではの程よい緊張感があります。後日、撮ったフィルムの仮スキャン画像から、自分の好きなカットを1カット選んでいただき、それを紙焼きで仕上げてお渡しします。
(写る人数:最大子ども含めて7人程度 撮影枚数:フィルム2〜3本=24〜36コマ程度)
②ディアドルフ8×10(8×10エイトバイテン)
木製の大判カメラ。クラシックな機械のため、1枚の写真を撮るまでに下準備の時間がかかります。シャッターが切られるまでの間、「撮られる」気持ちを高めていく時間やプロセスが、ディアドルフ8×10で撮影する醍醐味です。写真には、被写体の緊張感や意識までもが映り込むはずです。デジタルで何枚も撮り、撮られることに慣れている私たちにとって、1カットの重みを味わう貴重な体験になるでしょう。
(写る人数:最大4人程度、1〜2人が最適 撮影枚数:最大4枚)
料金について
納品1カット(銀塩モノクロプリント)
ディアドルフ8×10 35,000円 ※税込
ハッセルブラッド 30,000円 ※税込
※ 1枚ずつ市川さんが手焼きで仕上げます。
※ 2枚目以降のプリント代は、1枚につき5,000円頂きます。
※ 額装をご希望の方には、オススメの額屋さんをご紹介します。
※ 送料は別途(着払い)となります。
予約・お支払い方法について
予約可能枠は、以下の通りです。
予約カレンダーの希望時間枠をクリックして、ご予約ください。
お支払いは、ご予約確定後に指定口座にお振込いただきます。
(ご予約確定につきましては、メールにてご連絡いたします)
7月
3日(土) / 4日(日) / 6日(火) / 7日(水)
1. 11:00-11:45
2. 11:45-12:30
3. 13:45-14:30
4. 14:30-15:15
5. 15:15-16:00
6. 16:00-16:45
7. 16:45-17:30
市川勝弘さんからのコメント
この1年以上、閉塞感に包まれた状況の中で、家にいることが多くなりました。
部屋に飾ってある写真や絵を毎日のように見ています。
風景や人物といろいろある中で、身近な人の写真がやはり良いなと思います。
懐かしい写真や最近の写真、あまり撮られることがない自分自身が写っている写真もいいものだな…と。
大切な人たちの写真は気持ちを温めてくれます。
いつまでも残しておきたい。
そんな気持ちで、アナログの暖かな雰囲気のフィルムカメラで撮って
モノクロのゼラチン・シルバープリントにして届けたいと思います。
市川勝弘写真家
1955年静岡県浜松市生まれ。専修大学法学部卒。六本木スタジオに約2年在籍後、坂田栄一郎氏に約6年間師事。1986年よりフリーランスとなり、広告業界を中心に活動中。2019年には、ウィーン・フィルの団員たちのポートレイト写真展「素顔のウィーン・フィル」を開催した。
東日本大震災後、自身の思いをもってスタートした「福島スマイルプロジェクト」は、日本各地はもちろん、海外や羽田空港などにおいても開催。震災前に、夫人の出身地・福島県双葉郡での暮らしを撮影した写真展「日常」は、スパイラルガーデン(東京・青山、2011年)やレオポルド美術館(オーストリア・ウィーン、2012〜2013年)など、各所で催されている。
【写真集】
・「ZUHAUSE IN FUKUSHIMA」Judith Brandnerとのコラボレーショ(Kremayr & Scheriau、2014年)
・「FUKUSHIMA」福島県双葉郡楢葉町1998〜2006年 (トゥルーリング、2011年)
・「goma」(私家本、2009年)
・「エゴ ノ キ」(六耀社、1994年)
・「ありがと、ね。」(私家本、2005年)
・「虫 熊野の森から―紙彫刻の絵本」
谷内庸生とのコラボレーション(東方出版、2002年)
・「顔 ―紙彫刻の絵本」
谷内庸生とのコラボレーション(東方出版、2001年)
【主な受賞歴】
・ドイツ国際カレンダー展受賞(2018年)
・ニューヨークADC銀賞(1996年)
・ニューヨークADC金賞(1995年)
写真:市川勝弘
企画:川内有緒、新谷佐知子、田中裕人、舟越奈都子
アートディレクション:高野美緒子
<新型コロナウィルス感染症対策>
・撮影時は、定期的に換気を行います。
・マスクの着用、手指消毒、検温へのご協力をお願い致します。